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現場で見逃すな!アスベストが使われていた製品と注意すべきポイント

アスベスト含有建材は、特定の時代に建てられた建物に多く使用されています。しかし、すべての製品に明示されているわけではなく、現場で見極めることが重要です。この記事では、アスベストが使われていた主な製品や建材を具体例とともに紹介し、現場での注意点を解説します。適切な知識を持つことで、安全な作業を行いましょう。

 

1. アスベストが使われていた製品の時代背景

アスベストは、1950年代から1980年代にかけて建築材料や工業製品に広く使用されていました。特に日本では、高度経済成長期に建設されたビルや住宅の耐火性や断熱性を向上させるために使用されることが多かったです。
しかし、1993年にアスベストの使用が全面禁止されるまで、多くの建材に含まれ続けていました。そのため、特に1980年代以前に建てられた建物には注意が必要です。


2. 現場で注意すべき主なアスベスト含有製品

アスベストが含まれている可能性のある製品を以下に紹介します。現場でよく見られる製品に焦点を当てています:

  • 吹付け材:
    • 壁や天井に吹き付けられた耐火被覆材、断熱材。
    • 主にクロシドライトやアモサイトが使用されていることが多い。
  • 波形スレート:
    • 屋根材として使用。雨水や湿気に強く、農業倉庫や工場で多く採用。
  • 石綿セメント板:
    • 外壁や内壁、間仕切りに使われる。軽量で耐久性が高い。
  • 保温材・断熱材:
    • 配管やボイラー周辺に多用。断熱効果が高く、工場や大規模施設で一般的。
  • 床材:
    • ビニール床タイルや接着剤に微量のアスベストが含まれる場合がある。
  • その他製品:
    • ブレーキライニング、クラッチ、電気絶縁材。

 


3. 現場で見極めるコツと注意点

アスベスト含有建材を現場で見つけるには、次のポイントを押さえてください:

  1. 建築年を確認する:
    1980年代以前の建物はリスクが高い。設計図書や建築記録を確認。
  2. 外観の特徴を把握する:
    吹付け材はザラザラした表面、波形スレートは波状の形状が目印。
  3. 疑わしい場合は分析を依頼:
    外観だけで判別が難しい場合、専門の検査機関で分析を行う。
  4. 除去作業の注意点:
    誤って壊したり切断したりすると粉じんが飛散するため、慎重に扱う。

特に事前調査が行われていない現場では、常にアスベストの可能性を念頭に置きましょう。


4. まとめ:安全管理に役立つ知識を持とう

アスベスト含有建材は、多くの現場に存在する可能性があります。特に1980年代以前の建物では、目視ではわからない場合も多いため、事前調査や専門的な検査を適切に活用することが重要です。アスベストの正しい知識を持つことで、自分や同僚の安全を守ることができます。次回は「事前調査の具体的な進め方」を解説しますのでお楽しみに!

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